浅草橋にて「鰻」が食べたくなったら、しかも口いっぱいに鰻を食べたいのであれば、「よし田にて鰻を食べてみてはいかがでしょうか?
至福の時間が訪れるます。
まとめ
- 真っ当な鰻屋。オーダーからうなぎを捌いてくれるのは本当に嬉しい。
- 背開き、蒸し有ということで関東風。熱源はガス(たぶん)。
- 殿重(とのじゅう)は一度は食べておきたい。
- 40分から1時間は待つので予約時に注文しておけばすぐに食べられます。
浅草橋の鰻屋「よしだ」は真っ当な鰻屋
この1点だけでも「よし田」をおすすめできる点です、
よし田では、客からの注文が入ってからうなぎをさばき始めます。
これだけで、このお店は真っ当にうなぎをおいしくお客に提供しようという心意気があることが解ってしまうのです。
うなぎは非常に足の速い食べ物で、さばいた瞬間から鮮度がどんどん落ちていきます。
つまり、客の回転などを考えて事前にさばいておいたりするとビジネス的にはいいのかもしれませんが、消費者の立場からするとどんどん「まずくなっている」うなぎを食べさせられることになるのです。
その点、よし田では注文を取った後に「これからさばいていくので、約40分はかかりますけど大丈夫?」と聞かれました。
うなぎを美味しく食べたい人にとってはむしろ素晴らしい時間。この1つの事実をもってしても食べに行く価値があるお店です。
最近では、昔は名店と呼ばれた鰻屋でも効率重視で事前にさばいたうなぎを使ったりしています。
流されない「よし田」の姿勢は素晴らしいですね。
調理は、背開き・蒸し有。熱源はたぶんガス。
鰻は関東と関西で調理方法が異なる食材です。
一般的には
- 関東は背開き、蒸し有り、その後に焼く。
- 関西は腹開き、蒸さずにそのまま焼く。
と言われています。
よし田は、もちろんバリバリの関東スタイル。背開き、蒸し有。でした。
うなぎを焼く熱源も重要になります。
良いとされているのは炭、その中でも高温を出すことが出来る備長炭が良いと言われます。
よし田の焼き場を直接見たわけではないので不確かですが、熱源は炭ではなくガスだったと思われます。
ガス焼の場合にもメリットデメリットがあります。
メリットは熱が安定していること。
デメリットは臭いと水分。
臭いについては、
都市ガス・プロパンガスどちらでもガス漏れを察知するために、ガスには臭いをつけています。この臭いは玉ねぎが腐ったような匂いです。
化学式的にはこれは燃焼と同時に消えますので、関係ないはずですがこの臭いがうなぎに付着するということで、気になる人はいるようです。
また、燃焼時にはもう一つ問題が発生しています。それは水分の発生です。
都市ガスの主成分はメタンであり、メタンの燃焼式は以下になります。
メタン(CH4)+酸素(2O2) → 二酸化炭素(CO2)+水(2H2O)
LPガスの主成分はプロパンとブタンであり、プロパン・ブタンの燃焼式は以下になります。
プロパン(C3H8)+酸素(5O2) → 二酸化炭素(3CO2)+水(4H2O)
ブタン(2C4H10) +酸素(13O2) → 二酸化炭素(8CO2) +水(10H2O)
どちらも水が発生していることが解ります。
つまりガスの火で直接焼きあげると、水分が付着し食感が損なわれる。という事実があるという事です。
以上のことから直接食材を焼き上げるうなぎには炭が良いとされていますが、私はガスでも十分おいしいので満足してしまう派です。
贅沢に攻めるなら殿重(とのじゅう)がおすすめ
お金を無視して食べることが出来るのであれば、よし田には珍しいメニューとして「殿重」(とのじゅう)があります。
料金は驚異の7,300円ですが、鰻が好きな人であれば確実に満足するはずです。
殿重とは、通常の鰻重とは異なり、ご飯の中にも鰻が敷かれている贅沢すぎる食べ物なんです。
有名なのは上野の伊豆栄本店などが挙げられますが、この浅草橋のよし田でも殿重を楽しむことが出来ます。
都内の鰻屋でも殿重があるのは非常に珍しいですね。
一見普通の鰻重ですが、、、、
ご飯の中にも鰻のかば焼きが敷き詰められています。
ビートたけしさんもテレビ内で「殿重が好き」と発言されていたこともあり、東京的なうなぎの食べ方なのかもしれません。
もちろん通常の鰻重もおいしいですよ
真っ当な鰻屋だからこそ待ち時間が長い。しかし予約時に注文しておけばすぐに食べられます。
よし田に限らず、真っ当な鰻屋は注文してからさばくのでとにかく待たされます。
最短で40分、通常は1時間コースです。
よし田では予約時に注文しておけば待つことなく食べることもできるようですので、一度通ったうえでお店の許可をもらえればそのような技も使えます。
うまい鰻は最高ですね!!!
よし田 の店舗情報
■真っ当な鰻屋 殿重も素晴らしい
店名:よし田
住所:東京都台東区柳橋1丁目26−10
営業時間:
火曜日~土曜日 11:30~14:00 17:00~21:00
日曜・月曜定休日
記事を書いたのは…