浅草橋には歴史ある飲食店が今もなお名店として存在していますが、「江戸蕎麦手打處あさだ」もその中の一つ。
なんと創業は安政元年、実に160年以上の歴史を誇る蕎麦屋なのです。
残り続けるには理由がある。
食べてみるとその理由がはっきりとわかるおいしいお蕎麦屋さんでした。
- 浅草橋の江戸蕎麦手打處あさだは、なんと創業安政元年160年以上の歴史を誇ります。
- 蕎麦はこだわりの十割蕎麦、不思議とさらっとしているのは名人芸
- おいしい天ぷらもご一緒に。おすすめは穴子天
- 俗にいう蕎麦屋で飲む、「蕎麦前」を堪能できる豊富な料理
「あさだ」は安政元年創業。ぎりぎり遠山の金さんが生きてた時代から残るお店。
江戸蕎麦手打處あさだは浅草橋の地でなんと160年以上も営業を続けています。
創業江戸安政元年、初代浅田甚右衛門がこの地に蕎麦屋を開いて百六十年余、江戸前の技術と心意気を受け継ぎ八代目になりました。
出典:江戸蕎麦手打處あさだ メニューより
あまりに非現実的過ぎてどれぐらいすごいことか、イメージしにくいと思いますので、あさだが営業を開始しはじめた安政元年に生きていた人を見てみるとイメージがわくはずです。
- 遠山金四郎
- 歌川広重
- 勝海舟
- 小泉八雲
- 他多数(新選組の人たちや、吉田松陰なども)
時代劇や教科書でみるような人たちが生きていた時代から続くお店だと思うと、すさまじい歴史があるお店であることが実感できます。
蕎麦はこだわりの十割蕎麦、全て蕎麦粉なのにツルっとした食感は驚愕の一言
あさだのこだわりとして蕎麦は十割蕎麦とのことでした。
十割蕎麦や二八蕎麦という表記はよく見たことがあると思いますが、これはそば粉の割合を表しています。
十割蕎麦は、蕎麦粉が100%
二八蕎麦は、蕎麦粉が80%、残り20%は小麦粉だったりします。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、一般的に十割蕎麦は蕎麦の香りがたち風味を感じることは出来るが、そのぶんそば粉だけで作るので、ぼそぼそとした食感になりがちといわれます。
しかし!!! あさだの十割蕎麦を食べて驚きました。全然ぼそぼそとした食感をアkンじることは無く、ツルっとした食感です。
勝手に二八蕎麦だと思い込むほど、十割蕎麦的な感じがないです。お店の説明を読むと、素材にはもちろん、そば粉への工程、そば打ちにもかなり手間をかけていることがわかります。
蕎麦粉は、主に北海道・茨城・福井の純国産の蕎麦の実を仕入れています。
新蕎麦の時期に一年分の玄蕎麦を仕入れ、真空保存で鮮度を維持するように努めています。あさだの蕎麦は、毎朝石臼で挽き立ての粉を用いた、「練り・延し・切り」の全ての行程を手作業で行う、つなぎを一切加えない手打ちの十割蕎麦です。
きめ細かく挽いた粉と、やや粗めに挽いた粉を配合し、風味となめらかな喉越しという両立の難しい蕎麦の二つの魅力を合わせ持つあさだならではの十割蕎麦の追求をしております。
出典:江戸蕎麦手打處あさだHP
蕎麦の実からソバ粉に挽いていますので、石臼で毎日毎日ソバ粉を作る際には、殻の除外はしっかりと行うのはもちろんのこと、かなり手間をかけて細かい粉になるまでそばを丹念に挽いていることがうかがい知れます。
その上で、受け継がれてきた伝統の蕎麦打ちの技法をいかし、そばを仕上げているのでしょう。美味しくないわけがありません。
好みはあると思いますが、是非一度は蕎麦の風味を感じやすい「せいろ」で食べてみるとこをおすすめします。
天ぷらも最高においしいので一緒に食べてみよう!おすすめは穴子天
こだわり抜かれた蕎麦ももちろんおいしいのですが、更に満足度を高めるためには胡麻油で揚げられた天ぷらたちも食べてみましょう。
各種天ぷらとセットになった「せいろ」がありますので、お好みに合わせてチョイスしてみてください。
天然海老天せいろ
穴子天せいろ
私のおすすめとしては朝締めの穴子をつかった穴子天せいろです
穴子の天ぷらが熱々のほわほわで、一口食べれば得も言われぬ気分にさせてくれる至極の一品だと思います。
(さらに美味しいのはついてくるサツマイモの天ぷら)
天ぷらと蕎麦のセットで1,500円ほどの価格帯ですので、1食単体でみると少し贅沢かもしれませんが、長い人生のなかで江戸時代から続く蕎麦屋で絶品蕎麦と天ぷらを食したと考えると安く感じるのは不思議な感覚です。
浅草橋の歴史を感じ事ができるお店ですので、チャンスがあればぜひ利用してみましょう。
江戸蕎麦手打處あさだ の店舗情報
■創業安政元年という怪物的なお店
店名:江戸蕎麦手打處あさだ
住所:東京都台東区浅草橋2丁目29−11
営業時間: